疾患別

ブルーライト

昨今、パソコンやテレビの画面に内蔵されたLEDから発せられるブルーライトが、睡眠障害や眼精疲労を引きおこす原因になると最近いわれるようになっています。ブルーライトに害があるというと青い色だけ気をつければいいと思ってらっしゃる方が多いと思いますが、現在市販されている照明用の白色光のLEDは、全て中で青色LEDが発光しており、それが黄色の蛍光塗料を反射することで白い光というように認識されています(光は青+黄が白になります)。そのため、白色LEDから出ている光を波長ごとに分解して強さを調べると、そのほとんどが青色光領域に偏っています。

青色光の影響

ブルーライト青色光は体のさまざまな機能を活性化させるので、日中であればよい影響もあるかも知れません。しかしながら、夜間に本来自然界にない量のブルーライトを浴びると、脳の中で入眠をうながすホルモン(メラトニン)が分泌されず、脳が興奮して眠くならなくなってしまうのです。

予防法

現在、様々なブルーライト対策グッズというものが市販されていますが、特に非医療用のものは効果が薄く、より自然の状態に近づけるのは「ブルーライトを発するものを見ないようにする」ことです。とはいうものの全く見ないというわけにもいかないと思いますので、寝室の照明にはLEDを使わない(蛍光灯も避け、設備的に無理なら暖色系の色味のものにする)、スマートフォンやパソコンのディスプレイの明るさを下げる、などの対策をしてみるとよいと思います。